伊藤忠商事は6日、2015年度第4四半期の単体決算で、同社100%子会社であるItochu Coal America(ICA、本社:米デラウェア州)が、石炭価格の下落で業績悪化に陥ったことを受けて特別損失465億円を計上したと発表した。ICAは、南米コロンビアで炭鉱事業と輸送インフラを手掛けるドラモンド・インターナショナルの株式20%を保有する。
他方、伊藤忠商事が同日発表した2016年3月期連結決算の最終利益は前年同期比20.0%減の2,403億円と、2年ぶりの減益になった。ただ、これまで首位の座を占めてきた三菱商事や三井物産が、ともに創業以来の最終赤字予想を発表済みのため、伊藤忠商事が最終利益額で初の商社首位になることが確定した。