1月19日付のサイト『ジャカルタ・ポスト』などによると、インドネシア政府は石油・天然ガス43鉱区の入札を2018年3月にも実施する。入札鉱区の中には、シェールガス2鉱区、炭層メタン1鉱区が含まれるという。(国旗はインドネシア)

他方、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は1月28日、バングラデシュのシェイク・ハシナ大統領と会談し、天然ガスや発電などのエネルギー・インフラ分野での共同事業に合意したと発表した。第1弾として、バングラデシュ国営のペトロバングラが、液化天然ガス(LNG)をインドネシア国営プルタミナから年間1,750万トンを輸入する交渉が近く始まるとした。

マレーシア国営ペトロナスは、ジョホール州南部で予定するペンゲラン・インテグレーティッド・コンプレックス(PIC)プロジェクトが、2019年第1四半期の稼働に向け、順調に進んでいると発表した。1月26日時点の進捗率は84%で、年末までほぼ完了する見通しという。PICには、RAPID製油所(精製能力は日量30万バレル)工事などが含まれる。ペトロナスは2014年、PICプロジェクトの最終投資判断(FID)を下していた。

このほか、ペトロナスは1月半ば、サラワク州政府がビントゥルLNGの第9系列の権益10%を取得することに合意したと発表した。第9系列は2017年1月に商業運転を開始し、ビンツルLNGの生産量は年間3,000万トンになったという。

ところで、ベトナム国営のビンソン・リファイニング・ペトロケミカル(BSR)は1月17日、新規株式公開(IPO)によって、保有株式の7.7%を2億4,500万ドルで売却したと発表した。政府が見込んでいた最低売却額である1億5,500万ドルを上回る結果となった。BSRは、国営ペトロベトナムの精製子会社で、ズンクワット製油所を運営している。