中国国家統計局(NBS)は1月19日、2017年の国内エネルギー総消費量が、石炭換算で16年の43億6,000万トンと比べ約2.9%増加したと発表した。天然ガスや水力のほか、原子力、風力が占める割合が前年比で1.5%増加したのに対し、石炭は1.7%減少したという。他方、国内総生産(GDP)あたりのエネルギー消費量は3.7%減少し、目標数値の3.4%減少を達成したという。
中国石油天然気(ペトロチャイナ)のパイプライン会社は1月11日、同社がカザフスタンからパイプラインを経由して原油1,230万トン(日量24万6,000バレル)を輸入したと発表した。過去最高となる。パイプラインは全長2,800キロメートルで、カザフスタンのアティラウ・アタスと、中国新疆ウイグル自治区のペトロチヤイナ独山子石油化学までを結ぶという。
他方、新疆ウイグル自治区では、同地区の石油・天然ガス5鉱区の探査権にかかわる入札で、中国企業が3鉱区を落札したという。1月24日付の『ロイター通信』が報じた。報道によると、入札には7社が参加し、上海市のショーエナジー(申能)、新疆エナジーなど3社が約27億元(約4億2,000万ドル)で落札したようだ。中国政府は、新疆ウイグル自治区での石油・天然ガス鉱区開発の入札実施を2017年1月に公表していた。
ロシアと中国をつなぐ「イースト・シベリア・パシフィックオーシャン」パイプラインの拡張で、2018年1月にロシアから中国への原油輸出量が年間ベースで日量30万バレルから同60万バレルに倍増する。これによって、ロシアは18年中に中国最大の原油供給国になる見通しという。増加する分の原油は、ペトロチャイナが北東部で運営する製油所に輸送される見通しだ。
このほか、浙江省の嘉興石油化学は1月12日、同社の2系列目となる高純度テレフタル酸(PTA)製造設備が稼働したと発表した。インビスタ・パフォーマンス・テクノロジーズの最新プロセス「P8」が採用されているという。