豪サントスは1月24日、2017年第4四半期(10~12月)と通期の業績を発表した。それによると、通期の生産量は原油換算で前年比3%減の5,950万バレルだった。販売量は同1%減の8,340万バレル。売上高は同20%増の31億ドル。他方、第4四半期の生産量は1,500万バレル(原油換算)で、第3四半期と同水準だった。売上高は前期比9%増の8億6,100万ドル。第4四半期の原油価格がバレルあたり67.8ドルで、第3四半期に比べ27%高となったことが寄与したという。サントスはまた、2018年の生産量を原油換算で5,500万~6,000万バレル、販売量を同7,200万~7,800万バレルと見込む。
豪オイル・サーチも決算を発表した。それによると、通期の生産量が前年並みの3,031万バレル(原油換算)となった。2017年第4四半期は前期の791万バレル(原油換算)から759万バレル(同)に減少した。売上高は、通期で前年比17%増の14億4,600万ドル。石油・天然ガス価格の上昇が寄与したという。同社は、パプアニューギニアで運営する原油・天然ガス事業が好調だったことも押し上げ要因に挙げた。
このほか、豪ウッドサイドは1月18日、業績発表で2017年第4四半期の生産量が2,190万バレル(原油換算)で、前年同期の2,380万バレル(同)から減少に転じたが、売上高は増加したと報告した。今回の決算内容について、同社のコールマン最高経営責任者(CEO)は、2つの液化天然ガス(LNG)プロジェクト(プルートLNGとウィートストーンLNG)の生産開始が業績を支えたとコメントした。ウッドサイドは、18年の総生産量を17年の8,440万バレル(原油換算)から8,500万~9,000万バレル(同)へと増産する計画も明らかにした。
ところで、豪ビーチ・エナジーは1月11日、南オーストラリア(SA)州オトウェイ盆地のハーセルグローブ-3ST1井を試掘した結果、天然ガスの流出を確認したと発表。ハーセルグローブ井は、SA州の南東部ペノラの南方約8キロメートルに位置する。ガス流出の確認で、ビーチ・エナジーは試験生産を計画しているという。