オマーンの政府系ファンド「ステート・ゼネラル・リザーブ・ファンド」(SGRF)が、エネルギーシステムなどのインフラを整備するため、10億ドル規模の基金を設定することが判明した。サイト『アラビアン・ビジネス』(1月18日付)などによると、SGRFは現在、海外の銀行や投資家らと協議を進めているという。(国旗はオマーン)
他方、オマーン液化天然ガス(LNG)は1月21日、シンガポールのBPオマーンにLNGを7年間にわたり供給する契約を締結したと発表。オマーンLNGは、2018年1月からLNGを年間110万トン供給する見通しだ。
クウェートでは1月下旬、国営石油会社(KIPIC)が計画するアルズール製油所(精製能力は日量61万5,000バレル)の新設ブロジェクトが予定どおり進んでいると発表した。メディアでは、このプロジェクトが大幅に遅れているとの報道があり、同社が発表に至った背景には、遅延情報を一蹴する狙いがあったとされる。計画では、2019年末までに稼働するとしているが、不透明な部分もあるようだ。
このほか、クウェート上級石油評議会(HPC)はこのほど、クウェート国際石油会社(KPI)がオマーンで計画するドゥクム製油所(精製能力は日量23万バレル)の権益50%を取得する計画を認可した。1月14日付のサイト『クウェート・タイムズ』などによると、投資額は150億ドルという。オマーン国営石油会社(OOC)とKPIの合弁企業(JV)が製油所を運営する。
ところで、サイト『トレード・アラビア』などによると、バーレーン政府は1月9日、国内ガソリン価格を引き上げた。オクタン価91のガソリン価格は1リットルあたり0.125バーレーンドル(BHD)から0.140BHD(37セント)に、オクタン価95のガソリンは同0.160BHDから0.200BHD(53セント)にそれぞれ引き上げられたという。