インド石油・天然ガス省は1月半ば、石油精製や石油化学にかかわる技術会議を開催し、同省のプラダン石油・天然ガス相が「インドは今後20年間に国営・民間会社を合わせて国内の精製能力を年間2億トン(日量400万バレル)に増強しなければならない」と強調した。同省が1月13日、プレスリリースで発表した。
他方、インドのリライアンス工業(RIL)は、ジャームナガルの特別経済特区(SEZ)にある製油所の精製能力をこれまでの日量54万バレルから同70万4,000バレルに拡張した。インド政府の石油計画・分析レポートで明らかとなった。RILは2017年、自社の製油所精製能力を日量200万バレルに引き上げることを表明済みだ。
ロシア国営ガス会社のガスプロムは1月16日、インド国営天然ガス会社(GAIL)と、液化天然ガス(LNG)の年間250万トン・20年間の売買契約の更新に合意したと発表した。現在の市況をみながら交渉を続けてきたという。このLNG契約は2012年に締結していた。新たに更新された契約に基づくGAILへのLNG供給は、2018年第2四半期に開始される見通しだ。
インド国営石油会社(IOC)は1月10日、ウッタル・プラデーシュ州で運営するマトゥラー製油所で、2020年4月までにBS-VI規格の燃料比率を100%にすると発表した。そのため、精製設備2基を改造するとともに、ガソリンを選択する脱硫装置を1基増やす予定だ。このほか、デリー首都圏でBS-VI規格のディーゼルの供給を2018年内にスタートする意向も示した。
このほか、インド政府で電力・再生エネルギーを担当する幹部が1月18日、同国でのソーラープロジェクトに3億5,000万ドルを準備することを明らかにした。アブダビで開催された「ワールド・フューチャー・エネルギー・サミット」(WFES)で発表した。インドのYES銀行も融資する旨を表明したという。