デンマークを本拠地とするスティパー・エナジーは2017年12月半ば、ノルウェーのシルバ・グリーン・フューエルと大規模なバイオ燃料プラントの実証プロジェクトに合弁事業(JV)で取り組むと発表した。建設予定地は、ノルウェーのトフテで、投資額は約5,000万ユーロという。工期は1年6カ月を予定している。
豪州の連邦科学産業研究機構(CSIRO)は2017年12月18日、豪州産の菜種油を使用するバイオディーゼルの温室効果ガス(GHG)排出量が、石油系の2分の1となると評価したことを明らかにした。欧州連合(EU)は18年1月1日から、バイオディーゼルのGHG排出量の削減率を現行の35%から50%に引き上げた。CSIROは、豪州産の菜種油バイオディーゼルの国際競争力が向上すると期待できるとしている。
米フロリダ大学の食料・農業科学研究所(UF/IFAS)は2017年12月半ば、同研究所が、エタノール回収率が高いソルガム3品種を発見したことを専門誌「Industrial Crops & Products」に寄稿したと発表した。作付面積あたりのイールド(収量)は1ヘクタールあたり10.5キロリットル。ソルガムはフロリダ州で年2回の収穫が可能としている。
このほか、米エネルギー情報局(EIA)は2017年12月半ば、同年1~9月における米国のバイオディーゼル生産量が前年同期比で漸増したと発表した。米国では2016年、米連邦政府によるバイオディーゼル配合にかかわる優遇税制が期限切れを迎えたものの、米商務省がアルゼンチンとインドネシアからのバイオディーゼル輸入税率を引き上げたことが影響していると分析した。