英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルと、英国の新興企業であるバイオビーンは11月20日、原料の一部にコーヒー出し殻を使用したバイオ燃料を、ロンドン名物の路線バスに提供すると発表した。B20ディーゼルにコーヒーオイルを配合するという。
スペインの再生可能エネルギー大手であるアベンゴアは11月初旬、都市ゴミからガス化プロセスを経てバイオ燃料を製造するブラントを建設すると発表した。フルクラム・バイオエナジー(米カリフォルニア州)から受注した。アベンゴアは、プラントの設計・建設・試運転役務を担う。建設予定地は米ネバダ州で、バイオ燃料の製造能力は年間1,000万ガロン。航空燃料に利用するという。
デュポン・インダストリアル・バイオサイエンスは11月20日、新たなエタノール発酵システムを発表した。このシステムは、エタノール収率を従来のシステムに比べ、最大で4%改善できるという。さらに、耐熱性も向上するとしている。
シンガポールでは11月20日、フィンランドのネステが再生可能燃料ビジネスでシンガポールに進出してから10周年を迎え、記念式典が開催された。ネステは2007年11月、バイオリファイナリー(製造能力は年間110万トン)を当地に建設することを決定し、2010年11月にプラントが稼働した。ネステが所有するバイオリファイナリーは全4基で、総製造能力は年間260万トンになるという。
シェルの子会社であるCRI/クリテリオン・カタリスト(CRIUK)は11月半ば、バイオマスから燃料製品をつくるプロセスをノルウェーのバイオジン・ホールディングスに提供すると発表した。このプロセスは、水素化脱酸素や軽質炭化水素からの水素製造で構成されるという。
ところで、米エネルギー省(DOE)は11月下旬、米国における燃料電池自動車(FCV)の販売量(2014年6月~17年8月)が、トヨタ自動車、ホンダ、韓国の現代自動車の3車種で2,748台になったと発表した。FCVの販売は、水素ステーションが設置されている米カリフォルニア州など、一部の地域に限定されているという。