米エネルギー情報局(EIA)が22日に発表した石油統計によると、17日時点の米国石油生産量は5週連続で増加し、日量965万8,000バレルとなった。4週平均の生産量は過去最高の961万9,000バレルで2015年6月26日の960万バレルを上回り過去最高を更新した。また、EIAが月次で公表している主要シェール生産地域におけるDUC((Drilled but uncompleted=水平掘削済みだが、水圧破砕を行っていない)油井数も増加の一途を辿っているものの、DUC油井の総数をすべての工程を終えた油井(=completed)で除したD/Cレシオは6.89まで低下している(グラフ1)。言い換えれば、原油価格が第2~3四半期(4~9月)には40ドル台後半で比較的安定していたために、積極的にDUC油井の仕上げを急いだことが分かる。足元の原油価格が50ドル代後半まで上昇し、DUC油井の総数が爆発的に伸びていることから考えると、供給タイミングによっては原油価格に大きな影響をもたらす可能性がある。
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