主要な米シェール企業の2017年第3四半期(7~9月期)の決算が出揃った(32社)。WTI原油の50ドル/バレル割れが続き、32社中18社が当期損失(赤字)を計上し、増収・増益を確保したのはEOGリソーシーズのみだった。生産増で増収を確保した企業も多かったが、WTI原油50ドル以下では、現時点で利益を確保することが困難なことが改めて浮き彫りになった。

最近の原油価格上昇を横目で睨みながらも、パーミアン地区やクッシングから米湾岸地帯へのパイプラインによる輸送コスト上昇や先物曲線の逆ざや(期近価格>期先価格)化で、生産増加に対して障害となる要因も浮上している。実際、新規投資を期初の計画通りとする企業がほとんどで、掘削済みだが生産を開始していないDUC油井の仕上げを急ぐ動きが活発化すれば、原油価格の急落も視野に入り始めるので注意が必要だ・・・。

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