米商品先物取引委員会(CFTC)が10月27日発表した建玉報告で、24日時点の商業玉の売り建玉は122万2,299ロット(1ロットは1,000バレル)、前週対比1万1,293ロットの減少となった。ピークだった10月3日時点の130万914ロットからは7万8,615ロット減少した(グラフ1)。この巨大な建玉の多くはシェールオイル生産者のヘッジ売りと考えられる。8月末にヘッジ対象となる2018年12月限以降の限月が50ドル/バレルの大台を回復したものの、9月の中旬には先物曲線(フォワードカーブ)が逆ざや(期近価格>期先価格)化し、積極的なヘッジを見合わせる業者がでてきたものとみられる。このまま逆ざやが解消しなければ、市場の期待とは裏腹に生産量が頭打ちになる可能性もある。

この記事の続きを読みたい場合は、リム総研のホームページから会員登録をして下さい。