米エネルギー情報局(EIA)が18日発表した週間石油統計で、米原油在庫が前週比573万1,000バレル減少した。原油生産量はハリケーンの影響を除けば高水準を維持しているものの、北海ブレントとWTI原油の格差拡大でハイペースな輸出が続いていることや、製油所の稼働率上昇が背景にある。一方、米10年債利回りは2.343%へ小幅に上昇した。
1998~2017年まで米原油在庫と長期金利の間には0.633の逆相関が認められるが、17年3月31日ピークの5億3,554万バレルから10月13日には4億5,648万バレルへ約7,906万バレル大幅に減少(過去7年では最大の減少幅)しているにもかかわらず、未だに金利の上昇幅は9月7日の2.042%から10月23日に2.368%へ0.326%に留まっている。
11年以降の在庫減少局面での金利上昇幅の平均は0.701%で、金利上昇の余地が残っていると言えそうだ。単純計算では2.743%(=.042+0.701)まで上昇する可能性がある
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