インドのリライアンス工業(RIL)は、2030年までに製油所の精製能力を年間1億トン(日量ベースで200万バレル)まで拡大する計画のようだ。RILは現在、インド西岸のグジャラート州にあるジャームナガルのコンブレックス(複合施設)で、2系列の製油所(年間計6,000万トン、日量120万バレル)を運営している。9月20日付のサイト『オイルプライス』などが伝えた。
一方、サイト『ビジネス・スタンダード』(10月3日付)は、RILがこのほど、米国産原油を初めて購入したと報じた。購入した油種は、ミッドランド州のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)と、イーグル・フォード原油で、それぞれ100万バレル調達したという。購入した原油は、今年11月にもRILに到着する予定という。
このほか、インド国営石油ガス会社(ONGC)が、インド国営石油会社(IOC)とインド国営ガス会社(GAIL)の株式売却を検討しているという。9月28日付のサイト『エコノミック・タイムズ』などによると、ONGCは現在、国営石油精製のヒンダスタン石油(HPCL)を買収する作業を進めているため、IOCとGAIL両社の株式売却で得た利益をHPCLの買収資金に振り向けるとみられている。
ところで、『ロイター通信』は9月末、インド政府による電気自動車の入札でタタ・モーターズが落札したと報じた。タタはこれから3~4年で電気自動車1万台を納入する見通しという。二酸化炭素(CO2)排出量の削減のため、インド政府は電気自動車の導入・促進に取り組んでいる。インド政府は現在、約50万台の公用車を使用しているとされる。今後、ガソリン・ディーゼル車から電気自動車への代替を急ぐとみられている。
また、インド政府は6カ月後をめどにガソリンとディーゼルにかかる消費税を1リッターあたり2ルピー引き下げることを検討しているようだ。一方、インドのデリーでは10月2日、ディーゼル価格が過去最高を記録した。サイト『エコノミック・タイムズ』が報じた。