国内石油製品スポット(卸)価格と原油との格差であるクラック・スプレッド(クラック)が拡大基調を強めている。2017年度平均は9月22日までで13.47円/リットルへ上昇し、2008年(リーマンショック)や2014年の原油急落の異常時を除けば、実質的に2003年度以降では過去最高水準になっている。4月以降の石油元売各社による精製能力の削減を見越して、クラックは2月からすでにその兆候が見られたものの、足元では米国南部を襲ったハリケーン「ハービー」による製油所の稼動停止が、欧州やシンガポール市況にも波及していることから、国内石油製品クラックの水準は一段と拡大する可能性がある。(写真はイメージ)
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