一般的に、原油価格動向を予想する時は、需要と供給面から分析する。例えば、予想される世界の経済成長率や石油輸出国機構(OPEC)や米国シェールオイル生産量との比較論だ。しかし、供給サイドからの解説が多いのが実情だ。生産統計が月・週単位で公表されるからだ。しかし、消費の増減見通しを読むのは困難を極める。実際は後になってから、価格上昇の原因は旺盛な需要があったとか、消費の落ち込みが激しかったなどその背景が語られる。1983年の世界の名目GDP(国内総生産)とWTI価格を基点に100として指数化すると、0.835の強い正の相関が認められる。長期的には原油価格は世界の経済成長に沿った動きになっていることが分かる。経済成長との関係をみることで今後の原油価格の動向を考察した。(写真はイメージ)
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