アブダビのバロン・ポイント・ペトロリアム・サービシーズは7月下旬、ベトナム国営石油会社(ペトロベトナム)と共同で、ベトナム国内に合弁企業(JV)を立ち上げることに合意した。JVは、石油製品を輸送するパイプライン工事や、石油製品の輸出入プロジェクトに参入する見通しという。7月26日付のサイト『トレード・アラビア』などによると、石油施設は、ベトナム南部タイランド湾フーコック島に設立する。
7月11日付のサイト『ザ・ナショナル』などによると、アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、国内で約300カ所のサービスステーション(SS)運営を手がける子会社「ADNOCディストリビューション」の新規株式公開(IPO)を検討している。ADNOCはIPOによって140億ドル相当を調達する見通しだ。上場先はアブダビ証券取引所を予定。
このほか、ADNOCはオーストリアの石油化学会社であるボリアリスと共同で、アブダビのルワイスで展開される石化事業の拡大工事に取り組むことに合意した。ボリアリスが7月16日、発表した。ADNOCは現在、石油化学製品の生産量を年間450万トンから2025年までに同1,140万トンに拡大する目標を掲げている。
一方、オマーンでは、ドゥクム経済特区(SEZD)で2019年までに天然ガスの受け入れが開始する見通しだ。7月15日付のサイト『オマーン・トリビューン』などが報じた。オマーン・ガス公社(OGC)がこのほど、複数の天然ガス供給にかかわる契約を締結した。同国では、天然ガスパイプラインの建設がすでに始まったとの情報もあるようだ。
また、7月27日付のサイト『タイムズ・オブ・マスカット』などによると、オマーンの発電会社であるドファール・ジェネレーション(DGC)が、同国南西部のドファール特別行政区のライスートに建設中の天然ガス焚き火力発電プラント「サラーラⅡ」(発電能力は445メガワット〈MW〉)が2018年1月に稼働する見通しだ。投資額は6億3,000万ドルとしている。