ロシアの『インタファクス通信』などによると、発電能力など詳細は不明ながら、中国の山東青能動力が、ウクライナのリヴィウ州ドブロムイルにバイオ燃料焚き火力発電プラントを建設する方向で検討に入ったことが判明したという。ウクライナではこのほか、中国の西安陜鼓動力がジトームイル州でバイオ燃料焚きの火力発電プラント(発電能力は6.7ギガワット〈GW〉)を建設する計画が明らかとなっている。
台湾の逢甲大学(台中市)の研究者がこのほど、グリセリンからn-ブタノール(ノルマルブタノール)の製造方法を開発し、その成果をバイオテクノロジー専門誌に発表した。7月5日付のサイト『グリーン・カー・コングレス』が報じた。ノルマルブタノールは、エタノールと比較し、揮発性や吸湿性が低い一方、エネルギー密度が高いとされる。また、グリセリンは油脂からバイオディーゼルを生産する際の副生物である。
一方、『グリーン・カー・コングレス』(7月2日付)によると、米ミネソタ大学とマサチューセッツ大学アマースト校の研究チームが、バイオマスからイソプレンを製造する新技術を開発した。糖から発酵プロセスを経て脱水・開環反応によってイソプレンを製造するという。イソピレンは、二重結合を2つ持つ炭化水素で、ジエンの一種。
再生エネルギー分野では、アブダビの再生可能エネルギー会社であるマスダールが7月3日、世界初となる浮体式風力発電プラント「ハイウインド・スコットランド」向けの発電タービン5基をノルウェーのストールに設置したと発表。発電能力は1基あたり6メガワット(MW)。ハイウインド・スコットランドは、ノルウェーのスタットオイルとマスダールの合弁企業(JV)である。
このほか、スペインの発電大手であるアベンゴアが、モロッコの商業銀行であるBMCE銀行などと共同で、モロッコ南西部のアガディールに世界最大級の再生可能エネルギーによる淡水化プラントを建設する計画が浮上している。7月1日付のサイト『モロッコ・ワールド・ニュース』によると、淡水製造能力は日量ベースで27万5,000立方メートル。最大で同45万立方メートルまでの拡張もあるという。