米エネルギー情報局が(EIA)が6日発表した週間統計で、米原油在庫が予想を大幅に上回る630万バレル減少し、総在庫は5億291万バレルまで取り崩された。これを受けて、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油先物相場は、45.52ドル/バレルへ小反発した。その後は、生産増加が懸念され44ドル台に反落している。米原油在庫とWTI価格の間には、数字上は長期的に強い負の相関がある。2010年1月から2017年6月末までの相関係数はマイナス0.841と「強い負の相関」となる。一般的には、在庫減少=価格上昇、在庫増加=価格下落の関係が成り立つはずだ。しかし、両指標を精査してみると、これは机上の計算に過ぎないことが分かる。原油在庫が3億バレル台であった時期、4億~5億バレル台に大幅に増加した時期でそれぞれ検証してみると、無相関に近いことが分かる。それよりは、在庫の増減と米長期金利の点底を比較したほうが、視覚的には関連性が認められる。原油在庫が5億バレル割れすれば、長期金利上昇に弾みが付く可能性がある・・・。
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