イタリア炭化水素公社(ENI)は5月末、オマーン国営石油会社(OOC)と石油・天然ガス分野の共同事業を検討することに合意し、覚書(MOU)を締結したと発表した。また、オマーン石油・天然ガス省が、ENIとOOC探鉱・開発会社(OOCEP)にブロック52鉱区の探査権を認可したことも明らかにした。(国旗はオマーン)
他方、オマーンのマスカット・ガセス・カンパニー(MGC)は5月末、エア・プロダクツ&ケミカルズとの合弁事業に合意したと発表した。MGCは、工業用ガス事業を子会社に移管した上で、株式70%をエア・プロダクツ・リーシングに売却するとしている。
6月21日付のサイト『オマーン・オブザーバー』は、オマーンの地方配電会社ルーラル・エリアス・エレクトリシティ(RAECO)が、今年末までに再生可能エネルギー計画にかかわる入札を実施する見通しであると報じた。RAECOは、すでに国内11地域を対象に事業化調査(FS)を開始したという。対象地域における電力需要の25%を再生可能エネルギーで賄うことを目指す。
このほか、オマーン国営電力・水公社(OPWP)は、同国初となる石炭火力発電プラントの規模を1,500~2,500メガワット(MW)で計画しているようだ。現在、OPWPはこのプロジェクトにかかわるコンサルタントの選定を進めているという。
ところで、アラブ首長国連邦(UAE)は、エネルギー開発事業について2050年までに約1,900億ドルの節減を骨子とする「新エネルギー戦略」を発表した。目標を達成するためには、発電エネルギーの50%をクリーン・エネルギーに転換する必要があるとしている。
クウェートでは、同国のミナ・アブドラ製油所で全面的な補修工事が実施された。『カタール・トリビューン』などの報道によると、全装置が対象で、工事費用は約310万ドル。