ナイジェリアの2017年7月の原油輸出量が日量184万バレルに増加する見通しである。6月15日付のサイト『プレミアム・タイムズ』などが報じた。昨年2月に稼働停止したフォルカドス油田の生産量が回復することが寄与するとの見方を示した。予想どおりとなれば、ナイジェリアがアンゴラに首位の座を譲っていた原油輸出量でアフリカ大陸のトップに返り咲くとしている。ちなみに、今年5月のアンゴラの原油輸出量は日量155万バレルだったという。

　英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの子会社であるSPDCの社長は6月20日、ナイジェリアのニジェールデルタ南部アサの天然ガス開発を検討しているとの意向を示した。同日付の『ロイター通信』などが報じた。投資額は明らかとなっていないが、アサの天然ガス生産能力は日量3億立方フィートを見込む。

　他方、ナイジェリア国営石油会社(NNPC)は6月18日、ディーゼル価格を42%引き下げたと発表した。今年第1四半期のディーゼル価格が過去最高水準に達したことで、トラック業者や発電事業者に負担となったため、NNPCが製油所からの出荷増に取り組み、供給に直接関与することになったという。

　このほか、NNPCは6月19日、石油製品パイプラインに対する妨害工作の件数が減少していると発表した。妨害工作の件数は2016年4月に214件に上ったが、今年3月は94件まで減少したという。

　NNPCは6月21日、インドネシアのPT Intim Perkasaのナイジェリア子会社が製油所の建設に関心を示していることを明らかにした。建設予定地は、ナイジェリア南部のアクワ・イボム州で、精製能力は日量1万バレルを見込む。

　また、デュポン・クリーン・テクノロジーズは6月半ば、ナイジェリアのダンゴート石油精製会社がラゴス州レッキに建設中の新設製油所にアルキレーション設備や硫黄回収設備、排ガス処理設備などを提供すると発表した。