原油、貴金属、非鉄金属、穀物などの商品市場で運用される投機マネーは、コモディティファンドとしてその多くは委託・投資運用されている。そもそも、こうしたファンドは、2000年以前は金融市場(株式や債券相場)と異なる値動きを期待して運用されてきたが、2000年以降は、新興国の経済成長が著しく発展する中、その先行指標としても投資されてきた。商品の代表銘柄である「原油」は組み入れ資産の中心として「買越し」になるのが通例だ。ここでは本来の金融市場との関連性に着目、検証した結果、原油先物と米10年債先物との間で、積極的に裁定取引を行っている業者の存在が浮かび上がった。足元では「原油売り・米10年債買い」のポジションを維持しているとみられ、その取引解消の転機は近いと予想する。(写真はイメージ)
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