国内石油製品のスポット(卸)とドバイ原油の価格格差であるクラック・スプレッドが再び拡大基調だ。12日には主製品であるガソリンとのクラック・スプレッドが15.22円/リットルと前月から3円近い上昇となるなど回復傾向が鮮明となっている。長期的に見ても、2017年度入りしてからのスプレッド幅は、データを遡れる2003年度以降では高水準となっている。大手石油会社の統合をきっかけとした、石油ディーラー向け海上販売枠の削減や安売りの是正などが効果を発揮し始めている。また、海外からの輸入量が伸びないことも背景にありそうだ。本サイト「マーケットエッジ」(3月16日付の『石油製品クラック・スプレッドの回復基調が鮮明』)で、「スプレッドは10~15円レンジの上限に接近し高止まりする可能性が高く、レンジの切り上げも視野に入ってきた」としたが、その可能性がますます強まっているとみる・・・。
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