中国では、シェールガス生産量が増加傾向にあることや、原油輸入に関連して、石油輸出国機構(OPEC)の非加盟国からの輸入が増加しているという。
中国国家統計局によると、中国の3月のシェールガス生産量は前年同月比50%超増加し、約11億5,000万立方メートルに達したという。また、今年第1四半期のシェールガス生産量は約26億立方メートルで、前年同期比で約17%増加した。中国石油天然ガス集団(CNPC)が四川省で開発する威遠シェールガス層での生産増が寄与したとしている。サイト『チャイナ・デイリー』などが伝えた。
中国国家発展改革委員会(NDRC)は4月末、エネルギー消費量を2030年に60億トン(石炭換算)に制限する方針を発表した。エネルギーミックスとエネルギー安全保障の最適化を図るのが狙いという。非化石燃料の比率をエネルギー消費量全体の20%に引き上げる一方、国民総生産(GDP)あたりの二酸化炭素(CO2)排出量を2005年の60~65%に抑制するとしている。
他方、世界最大の原油輸入国である中国で近年、非OPEC諸国からの原油輸入量が増加している。2016年の中国の原油輸入量は日量760万バレルだった。OPEC諸国からの輸入量が全体の6割近くを占めたものの、過去4年間に非OPEC諸国から輸入した原油量の増加分で65%を占めたという。非OPEC諸国のうち、特にロシア、オマーン、ブラジルからの原油輸入量が増えている。米エネルギー情報局(EIA)によると、2012~16年の間に中国の原油輸入量は日量ベースで220万バレル増加し、非OPEC諸国のシェアは34%から43%に増加した。
このほか、入札情報として、国営の中国海洋石油(CNOOC)は4月半ば、南シナ海北部の22鉱区を対象に入札を実施すると発表した。CNOOCはまた、中国国内の炭層メタン(CBM)鉱区10カ所での入札も行う予定という。対象地域は寧夏回族自治区で、鉱区の総面積は2,173平方メートルになるとしている。