インド特集の2回目は、国内でのエネルギー分野での開発状況のほか、バングラデシュに対する投融資案件などを取り上げる。
インドのリライアンス工業は4月初旬、グジャラート州ダヘジの石油化学コンプレックス(複合施設)の近代化プロジェクトの環境認可を受けた。サイト『NDTV』などによると、リライアンス工業は、米国からシェールガス由来のエタンを原料として輸入する方針という。投資額は20億ドル強とされる。
インド国営石油ガス会社(ONGC)は、イランのファサードB天然ガス田開発計画の改定案を3月にイラン政府に提出したという。改定案では、開発事業に約30億ドルを投資し、開発開始から5年以内に日量10億~16億立方フィートの生産量を見込む。4月4日付の『ロイター通信』などが報じた。
国営ヒンダスタン石油開発(HOEC)は3月31日、インドのアッサム州にあるディロック天然ガス田で実施してきた4井の掘削と天然ガスを集積するパイプラインの建設を完了したと発表した。ディロック天然ガス田は、アッサム州ティンスキア県ディグボイ近郊に位置し、HOEC、オイル・インディア(OIL)、インド国営石油会社(IOC)の合弁会社(JV)が開発事業に当ってきた。
国営バハラット石油(BPCL)のムンバイ製油所で異性化プラントが3月に稼働した。プロセスには、GTCテクノロジーが技術提供した異性化装置、ナフサ水素化脱硫装置などが含まれるという。GTCテクが3月28日に発表した。
インドのプラダン石油天然ガス相は4月初旬、サウジアラビア国営のサウジアラムコとインドの製油所や、石油化学コンプレックスのプロジェクトで協議している事実を明らかにした。同相は昨年、インド西海岸のマハーラーシュトラ州に新設予定の製油所(精製能力は日量120万バレル)プロジェクトに外国企業からの投資を呼びかけていた。
このほか、インドのモディ首相は4月8日、バングラデシュのハシナ首相と会談。共同声明で、印ペトロネットLNGによるバングラデシュでの液化天然ガス(LNG)基地建設に向けた投資のほか、多くの分野で投融資案件の契約を締結した。