中国政府が今春から輸入する石油製品を対象に消費税を課すとの情報がある。このほか、延長石油(陝西省)が中国で初となる二酸化炭素(CO2)回収・貯留・利用(CCSU)技術プロジェクトの最終投資決定(FID)を下した。
サイト『オイルプライス』などは4月5日、情報筋の話として中国政府が今年5月から輸入する石油製品(軽油留分=LCO、アロマ、ビチューメン)に1トン当たり1,000元(約145ドル)の消費税を導入する計画であると報じた。中国政府は、消費税を課すことでトレーダーによる石油製品の輸入が減少し、国産石油製品の販売拡大につなげようとしているようだ。
延長石油が中国で初となる二酸化炭素(CO2)回収・貯留・利用(CCSU)技術プロジェクトのFIDを下した。3月30日付のサイト『JWN』などによると、石炭ガス化プラントから年間40万トンのCO2を回収した上で、油田に再注入する増進回収法(EOR)で利用する計画という。最終的にCO2を年間600万~800万トンを処理する予定としている。
一方、中国石油天然ガス集団(CNPC)傘下の中国石油工程建設(CPECC)はこのほど、ロシア国営天然ガス会社のガスプロムが極東地域で計画する天然ガス処理プラント(アムールGPP)プロジェクトの設計・調達役務を受注した。4月初旬、ガスプロムが発表した。アムールGPPの処理能力は年間ベースで420億立方フィート。ガスプロムは天然ガスを中国に輸出する。
中国石油天然気(ペトロチャイナ)は、サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコが計画する新規株式公開(IPO)に関連し、ペトロチャイナがサウジアラムコのIPO時に株式を購入することで検討していることを明らかにした。サウジアラムコ側からペトロチャイナに株式購入の提案があったとしている。3月31日付のサイト『上海デイリー』が伝えた。
このほか、4月3日付のサイト『バンカー・ニュース・ワールドワイド』などによると、中国は4月から米国のサザン・グリーン・キャニオン(SGC)原油とサンダーホース原油をそれぞれ100万バレルずつ、初輸入する。SGC原油は東明石化(山東省)が輸入する。サンダーホース原油の輸出先は不明としている。