豪州では、豪ウォーリー・パーソンズがこのほど、米シェブロンと世界各地におけるプロジェクトで業務提携することで合意したほか、豪カーネギー・クリーン・エナジーが西オーストラリア州(WA)で太陽光発電プラントを建設することが判明している。

豪クリーン・エネルギー開発会社のカーネギー・クリーン・エナジーは3月20日、西オーストラリア州南部のノーサムに10メガワット(MW)の太陽光発電プラントを建設すると発表した。建設費用は1,500万~2,000万豪ドルを見込む。2017年末にも稼働を開始する予定という。

豪州における太陽光プラント建設は、すでに本サイト「エネルギーフロントライン」で取り上げたように、エナジー・オーストラリアと土地開発のESCOパシフィックが、豪州で最大規模となる太陽光プラント「ロス・リバー」(142MW)の建設工事を今年4月から開始すると発表している。ESCOによると、プラントは豪クイーンズランド州のマンゴー園だった土地に建設され、費用は約1億7,200万ドルを見込む。エナジー・オーストラリアは、ロス・リバーの電力の8割を13年間購入することに合意済みだ。

他方、豪州第2位の電力・天然ガス販売会社であるAGLエナジーはこのほど、LNG輸入基地を建設する場所を今年半ばに選定する予定だ。AGLは最大3億ドルを投資する予定で、浮体式もしくは陸上LNG輸入ターミナルを建設する。ニューサウス・ウェールズ州(NSW)やビクトリア州(VIC)、南オーストラリア州(SA)に天然ガスを販売する。2018年6月までに最終投資決定(FID)を下す予定だ。

このほか、豪LNGエンジニアリング会社のウォーリー・パーソンズ(本社:シドニー)が、米シェブロンと世界各地におけるプロジェクトで業務提携する。対象となる役務は、概念設計から最終設計、資材調達を含む。ウォーリーはこれまで、WA州のウィートストーンLNGプロジェクト(生産能力は年間890万トン)をシェブロンから受注していた。ウォーリーが3月13日に発表した。