日立製作所は9日、竹類からカリウムと塩素を溶出させることで、発電用木質バイオマス燃料と同等の品質に改質する技術を開発したと発表した。同時に、溶出した成分が植物育成剤として利用が可能であることも確認した。この技術は、従来バイオ燃料には不向きとされていた竹類を有効なエネルギー源とするとともに、持続可能なバイオマス再生循環システムの確立につながるものとしている。なお、今回の技術開発は、林野庁の補助事業である「木質バイオマス加工・利用システム開発事業」として、福岡県八女市と北九州市の協力のもと、2年間にわたり開発を進めてきたものとしている。(写真は竹林、イメージ)