中国の石油製品輸出が急増している。中国海関統計によると、2016年12月の石油製品(ガソリン、ジェットケロシン、ナフサ、軽油、重油の合計)輸出は529万4,929トンに達し、2015年同月比で23.9%増、2014年同月比では89.4%増と輸出が加速している。石油会社の増産に歯止めがかからず、海外市場への輸出頼みの構図は変わっていない。このため、シンガポール市場のクラックスプレッド(精製マージン)は頭の重い展開が続いている。ただ、中国政府の積極的な公共投資拡大による景気底入れ感や、2017年第1四半期の石油製品輸出枠を低めに設定した政策などからクラックスプレッドは拡大する可能性が出てきた。  この記事の続きを読みたい場合は、リム総研のホームページから会員登録をして下さい。