国際石油開発帝石(INPEX)は16日、子会社のジャパン石油開発(JODCO)を通じ、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油(ADNOC)とともに参画してきたサター油田とウムアダルク油田の原油生産事業について、両油田の権益期限の延長に関し、ADNOCと基本合意したと発表した。

サター油田は、アブダビ市北西約200キロメートルの沖合に位置し、1975年に発見。1987年に原油の生産が始まった。現在、日量約2万バレルの原油が生産されているという。他方、ウムアダルク油田は、アブダビ市北西約25キロメートルの沖合に位置し、1969年に発見され、1985年に原油の生産を開始した。現在、日量約1万5,000バレルの原油が生産されている。

INPEXとADNOCは今後、両油田の権益期限の約25年間の延長(現在の2018年3月8日から2042年12月31日まで)及びウムアダルク油田に関するINPEXが保有する権益比率の増加(現在の12%から40%)を含む詳細な条件を協議の上、正式合意を目指すとしている。