三井物産は29日、駒井ハルテック、富士電機と共同で、ロシア極東地域で行っていた風力発電機(300キロワット×3基)と、ロシアの独立系統地域向け電力供給マイクロ・グリッド・システム装置の設置工事が2015年12月末に完了し、16年1月から実証運転を開始したと発表した。(写真は三井物産のHPから)。三井物産など国内3社はこれまで、国営電力会社「統一エネルギーシステム東」(RAO-ESE)と開発に向けて検討を進めてきた。その後、2014年10月、カムチャッカ地方ウスチ・カムチャツク村を実証地として設備の設置工事に着工した。RAO-ESEの管轄地域である極東・東シベリアの発電所の多くは、独立系統地域に位置しているため、発電用燃料の輸送費がかさみ、長年、発電コストの削減が重要課題となっている。