国際石油開発帝石(INPEX)は14日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と伊藤忠商事とともに、ロシア・イルクーツク州のザパドナ・ヤラクチンスキー鉱区(ZY鉱区)内のイチョディンスコエ油田における長期生産テストの結果、商業的生産に十分な原油埋蔵量を確認したため、同油田の開発・生産段階に移行することを決定したと発表した。

3社は日本南サハ石油(JASSOC)を通じて、ZY鉱区とボルシェチルスキー鉱区(BT鉱区)の石油探鉱事業に参画している。両鉱区は、州都イルクーツク市の北約700キロメートルに位置する陸上鉱区で、鉱区面積はZY鉱区が約4,835平方キロメートル、BT鉱区が約3,307平方キロメートル。産出される原油は東シベリア・太平洋石油パイプライン(ESPO)を経由してロシア国内に供給されるととともに、ロシア極東地方のコズミノ港から日本をはじめとするアジア市場へも輸出される予定という。