今年4月の電力小売全面自由化後、日本卸電力取引所(JEPX)の取引数量は順調に増えている。ただ、課題が山積していることも、本サイト「エネルギーコンフィデンシャル」(9月30日、10月3日付)で既報のとおりだ。限られた電源しか保有していない多くの小売電気事業者にとり、電力スポット市場は電源を確保するための重要な場であり、価格の過度な上振れや数量が確保できない事態が発生した場合など、事業運営にも多大な影響が生ずる。こうした状況下、電力スポット市場で最近、イレギュラーな取引実態の改善を求める声が高まっている。自由化の肝でもある「卸電力取引の活性化」が画餅になりかねないだけに、制度面などの見直しが急務となりそうだ・・・。(写真はイメージ)

この記事の続きを読みたい場合は、リム総研のホームページから会員登録をして下さい。