クレハと日揮は28日、ポリグリコール酸(PGA)樹脂製石油・ガス(シェールガス・オイルを含む)掘削機器の合弁販売会社「クレハ・エナジー・ソリューションズ」を10月1日付で米テキサス州ヒューストンに設立すると発表した。北中南米地域での販売強化が狙い。出資額は1,000万ドルで、出資比率はクレハ・アメリカが70%、日揮が30%。(写真はイメージ)

PGAの工業生産に関連し、世界で初めて成功したクレハはこれまで、米社との提携を通じて北米地域を中心に売り上げを伸ばしてきた。原油安で2年前から減少してきた石油掘削装置(リグ)数は今年6月以降、油価の回復とともに増加傾向にあるため、クレハは掘削機器をシェール開発業者に提供することで、掘削コスト低減につながると見込んでいる。一方、オペレーターとしての経験が豊富な日揮は、掘削現場で技術的なサポートにあたるとしている。