太平洋セメントは29日、イーレックスとの共同出資で新会社「大船渡発電(岩手県大船渡市、資本金40億円)」を8月5日に設立し、木質バイオマスによる電力卸事業に参入すると発表した。太平洋セメント大船渡工場(大船渡市赤崎町)の敷地内に、新会社が発電規模75メガワット(MW)の設備を建設し、電力卸事業に乗り出す。総事業費は235億円。発電所の建設は今年度内に着手、19年秋の完成を目指す。その後、20年間にわたり発電・売電する計画という。主なバイオマス燃料は、パーム椰子殻(PKS)のほか、パーム空果房(EFB)を使用する予定。