日本郵船(NYK)は20日、合弁会社を通じてブラジル沖BM-S-11コンソーシアム向けに投入した3隻目の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO、船名はFPSO Cidade de Saquarema)が、7月に同国のプレソルト層油田で原油生産を開始したと発表した。
NYKと三菱商事による合弁会社(出資比率はNYK48.72%、三菱商事51.28%)と、SBMオフショア(オランダ)、Queiroz Galvão Óleo e Gás(ブラジル)の計3社が合弁会社(JV)を設立した。JVは今後、開発オペレーターであるブラジル国営石油会社ペトロブラス向けに 20年間の長期用船と操業を請け負うオペレーション・サービスを提供していく。
- FPSOの概要は以下のとおり。
- 原油生産能力 15万バレル/日
- ガス生産能力 600万立方メートル/日
- 原油貯蔵能力 160万バレル
- 水注入処理能力 20万バレル/日
- 係留方式 スプレッド・ムアリング方式