石油輸出国機構(OPEC)は2日、ウィーン本部で第169回定例総会を開催した。加盟国は原油生産枠の新たな設定目標で合意に至らなかったもようだ。主要メディアが一斉に報じた。

OPECが総会終了後に発表した声明によると、前回の総会時(2015年12月)に比べ、国際原油価格が上向いてきたとはいえ、今後の価格水準を見守るため、OPECおよび非OPEC産油国が連携を取り合うことを確認したという。また、石油開発で上流部門への投資が減少していることを懸念材料として挙げた。ただ、原油生産枠の設定目標に関する言及はなかった。

一方、総会ではアフリカ・ガボンのOPEC再加盟申請を承認した。ガボンは今年7月1日付でOPECに正式復帰する見通しという。次回の定例総会は11月30日にウィーンで開催する。(写真はOPECのホームページから引用)