石油資源開発(JAPEX)は12日、油価下落に対応するため、連結子会社のジャパン・カナダ・オイル・サンド(JACOS)による、カナダ・アルバータ州ハンギングストーン鉱区3.75セクション地域(DEMO エリア)における、ビチューメン(オイルサンド層から採取される超重質油)の生産操業を一時休止すると発表した。生産操業再開の時期については、現時点で未定とし、今後の油価動向などを踏まえ、総合的に判断する。(写真はイメージ。JAPEXのHPから引用)
JACOS は、オイルサンド(油砂)層からビチューメンを生産することが可能な油層内回収法(SAGD)の先駆者として、1999年からDEMOエリアで、ビチューメンを生産(日量5,000 バレル)してきた。
一方、アルバータ州フォートマクマレー地区で5 月1 日に発生した山火事による生産施設への被害は、現時点で発生していないという。ただ、山火事の影響で、操業要員の移動や販路の確保に制約が生じたため、DEMOエリアにおける生産操業を一時的に見合わせているとした。