パナマ運河の拡張工事が完了し、6月26日から新設された航路で大型船の通航が可能となる。エネルギー関連の船舶では、日本勢では日本郵船(NYK)が運営・管理する液化石油ガス(LPG)船の「リンデンプライド」号が初めて拡張された運河を通過する見通しだ。(写真はパナマ運河庁のニュース・リリースから引用)

新航路の開通で、液化天然ガス(LNG)関連の船舶需要が見込まれる中、市場関係者の間では「アジア太平洋圏でスポットLNGが潤沢に供給されているため、当面、米国産LNGを積載した船舶がパナマ運河を通過する可能性は極めて低い」(日本の大手商社の関係者)との見方が出ている。