広島ガスは20日、長期契約を通して初めて大阪ガスからLNGを受け入れた。荷揚げされたLNGは2万5,000トン。LNG事情に詳しい船舶関係者が21日までに、リム総研の取材で答えた。(写真はイメージ)
今回のLNGは、米エクソンモービルが運営・管理するパプアニューギニアLNGプロジェクト(PNG、年産=690万トン)で「LNGバルカ」号(容量=15万3,000立方メートル、LNG換算で7万380トン)に船積みされ、広ガスが運営する廿日市基地(年間受入能力=60万トン)に持ち込まれた。
廿日市基地は容量が8万5,000トンのタンク2基を擁している。船舶関連の関係者は「標準型の船舶が入港する場合、積載されるLNG全量を荷揚げするとタンクの容量を超える可能性もあり、広ガスは一度の荷役作業で数万トンのLNGの荷揚げに留めている」と指摘する。広ガスは、この契約を通じて、今後15年に亘って年間5~13万トンのLNGを受け入れる見通しだ。