三菱商事は20日、子会社のDiamond Generating Corporation(DGC)を通じ、米国ペンシルバニア州における天然ガス火力発電プロジェクトに参加することについて、開発事業会社である米テナスカと合意したと発表した。三菱商事、テナスカの折半出資となる。(地図は三菱商事のニュースリリースから引用)

このプロジェクトは、ペンシルバニア州ウェストモアランド郡(ピッツバーグから南東へ約60キロメートル)に建設される。発電容量92万キロワット(kW)の天然ガス焚きコンバインドサイクル発電所で、2019年度の商業運転開始を予定する。商業運転の開始後は、米国最大の電力市場であるPJM市場(ペンシルバニア州、ニュージャージー州、メリーランド州など米北東部の13州の全域もしくは一部、及びワシントンDCをカバーする電力市場)に対し、電力を供給する見通しだ。

DGCは、米国内に9件の天然ガス火力発電所と2件の風力発電所を保有し、クリーンな電力を需要に応じて安定的に供給しているという。米国北東部では、環境規制の強化やシェールガスの供給増加を背景に、石炭火力発電所を中心に老朽化した発電所の閉鎖が進行、その代替として天然ガス火力発電所の開発・建設が急務となっているようだ。