アジア太平洋圏の液化天然ガス(LNG)市場ではこのところ、主要なLNGプロジェクトによる販売入札が相次いでいる。日本の大手商社の関係者は「これらのプロジェクト積みのLNGに関して長期契約を保有する北東アジアの公益エネルギー企業が、引取量を抑えているため、その分がスポット市場に出回っている可能性が高い」と指摘する。
供給過多の状況を反映し、北東アジア5月および6月着のスポットLNG相場は今月初め以降、百万英国熱量単位(mmBtu)あたり4ドルの節目を下回って推移している。これは、東日本大震災前の半値にも満たない水準だ。
販売者 | 国 | プロジェクト | 積み/到着ベース | カーゴ数 |
プルタミナ | インドネシア | ボンタン | 6~12月積み | 4 |
エクソンモービル | パプアニューギニア | PNG | 6~12月着 | 5 |
BPインドネシア | インドネシア | タングー | 2017~2020年着 | 36 |