フィンランドのネステとスイスのクラリアントは11月6日、サステナブルな化学原料の生産技術開発で提携することに合意したと発表した。化石燃料由来のエチレン・プロピレンを再生可能原料で生産することを目指す。また、ネステは11月7日、同社が開発した、再生可能ディーゼル「NesteMY Renewable Diesel」の販売をスウェーデンで開始したと発表した。MY Renewableの原料は100%再生可能で、石油系と比べて温室効果ガス(GHG)排出量が90%少ないという。ネステの再生可能ディーゼルの生産能力は270万トン/年。GHG排出量の削減効果は、スウェーデンの首都ストックホルムの排出量の8年分に相当するという。
VERBIOノース・アメリカは11月8日、デュポン・インダストリアル・バイオサイエンシーズから米アイオワ州にあるセルロース系エタノールプラントを買収することに合意したと発表した。VERBIOにとり3基目のセルロース系エタノールプラントとなる。VERBIOノース・アメリカは、ドイツのバイオ企業「VERBIO Vereinigte BioEnergie」の子会社。
BASFは11月12日、第2世代の再生可能原料から製造するEU-REDcertメタノールを発表した。EU-REDcertメタノールは、温室効果ガス(GHG)排出量を化石燃料系と比べ、少なくとも50%削減することが出来るとしている。
中国の江蘇セラフィム・ソーラー・システムは11月13日、ベトナムで2つの太陽光発電所の供給協定に署名したと発表した。このプロジェクトは、ベトナムのAMIリニューワブルズとフィリピンのACエナジーが共同開発し、合計で80メガワット(MW)規模、2019年4月末までに系統連系を予定する。ダクラク省にある30MWのBMTソーラー・ファーム・プロジェクトはすべてセラフィム製の高効率モジュールを採用。カインホア省カムラム県にある50MW(KHソーラー・ファーム・プロジェクト)でも同社製の高効率モジュールを採用しているという。
米エネルギー情報局(EIA)は11月13日、カリフォルニア州で2011年に低炭素燃料基準(LCFS)が発効した後、再生可能ディーゼルの供給量が増加していると報告した。2018年第2四半期の供給量は1億ガロンで、ディーゼル供給量の10.1%を占めたという。LCFSは、精製会社・輸入業者・燃料卸売業者に対し、低炭素燃料の生産やクレジットの購入を求めている。