韓国の現代自動車は10月30日、中国Beijing-Tsinghua Industrial R&D Institute(BTIRDI)と、水素事業向けのファンド“Hydrogen Energy Fund”の設立に合意し、覚書(MOU)に調印したと発表した。このファンドは、現代自動車とBTIRDIの投資子会社「イールド・キャピタル」が運営し、基金は最終的に1億ドルを予定。中国・欧州・米国のベンチャーキャピタルからの投資を呼び込むとしている。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月31日、日立化成、日立パワーソリューションズ、日本ガイシとともに、ドイツのニーダーザクセン州ファーレル市で大規模ハイブリッド蓄電池システムを完成させ、2018年11月1日から実証運転を開始すると発表した。このシステムは、特性の異なる2種類の蓄電池(リチウムイオン電池とナトリウム硫黄電池)から構成される。高出力・大容量で充電・放電が可能なシステムとすることで、電力需給バランスの調整をより経済的に実現し、再生可能エネルギーの大量導入が進んだ電力系統の安定化に貢献することを目指す。

米フィリップス66は11月1日、リニューワブル・エナジー・グループ(REG)と共同で、米国西海岸に大規模な再生可能ディーゼルプラントを建設することを計画していると発表した。原料は、廃油脂類、グリース、植物・獣脂、廃食用油を使用する。

ダーリン・イングリーディエンツは11月5日、米ルイジアナ州セントチャールズ郡ノルコにあるバイオディーゼルプラント「ダイヤモンド・グリーン・ディーゼル」(DGD)の拡張計画を決定したと発表した。第2系列(4億ガロン/年)を増設し、生産能力を6.75億ガロン/年に拡張するという。総投資額は11億ドルを見込む。

米プラクスエアは11月12日、米ネバダ州ストーレイにあるフルクラム・バイオエナジーのバイオ燃料プラント「シエラ・バイオフューエルズ」に酸素を供給することに合意したと発表した。Praxairは、酸素製造装置を2020年初頭までに当該プラント内に設置するとしている。

スペイン政府は11月13日、2040年からガソリン・ディーゼル車の新車販売の禁止を計画していると発表した。サンチェス政権は少数与党のため、法制化には野党の協力が不可欠である。欧州では、英国・フランスなどが40年からガソリン・ディーゼル車の販売禁止を表明済みだ。