アイルランドのメインストリーム・リニューワブル・パワーは6月5日、南アフリカ共和国の風力発電プラントKangnasと、Perdekraal East Wind Farmsの資金52億ドルの調達を完了したと発表した。メインストリームは、Renewable Energy Independent Power Producer Procurement プログラム(REIPPPP)の第4ラウンドで、2件を落札していた。建設地は北ケープ州と西ケープ州で、発電能力は250メガワット(MW)。近く建設を開始する予定としている。
インド国営のヌーマリガー・リファイナリー(NRL)は6月5日、アッサム州のバイオリファイナリープロジェクトで、欧州2社と合弁企業「アッサム・バイオ-リファイナリー」(ABRPL)を設立することに合意した。2社は、フィンランドのケムポリスとオランダのフォータム3で、建設・操業を担う。使用する原料は竹で、エタノール生産能力は6万2,000キロリットル/年という。
仏電力会社EDFグループと、水素エネルギー貯蔵施設の部品メーカーである仏マクフィー・エナジーは6月6日、国内外で再生可能水素事業を共同で展開することに合意したと発表した。EDFは、マクフィーに1,600万ユーロを出資し、同社の株式21.7%を保有する。
ブラジルのミシェル・テメル大統領は6月6日、今後10年間の温室効果ガス(GHG)排出量削減目標を承認、その内容を公表した。それによると、燃料関連の二酸化炭素(CO2)排出量を10%削減するとしている。ブラジル政府は、エタノール・バイオディーゼルの消費拡大を見越し、原油価格の影響を減らし、燃料価格の低減を図る狙いだ。GHG排出量の削減計画は、「レノババイオ」プログラムの一部として位置付けられている。
米ランザテックは6月8日、中国の製鉄会社である首鋼集団(本社:北京市)と製鉄プラントの排ガスから持続可能な燃料用エタノールを生産する、世界初の商業化プラントを稼働したと発表。プラントは、河北省の曹妃甸にある製鉄所に設置され、5月3日に稼動したという。エタノール生産能力は、4万6,000トン/年。