サウジアラビア国営のサウジアラムコは5月5日、国内産業奨励にかかわるプログラム「IKTVA」の一環として、国内の圧力容器製造16社に約70億ドル規模の発注を行うと発表した。サウジアラムコは、掘削装置やポンプ、バルブなどの国内調達を予定しているという。(国旗はサウジアラビア)
米エンジニアリング大手のKBRは5月初旬、原油から化学品を生産するCOTC(Crude Oil to Chemicals)プロジェクトに関連し、第2プロジェクトマネージメント役務(PMC)をサウジアラムコと石油化学会社(SABIC)から受注した。SABICが発表した。それによると、対象となるのは、予備基本設計(Pre-FEED)と基本設計(FEED)としている。KBRは今後、米ヒューストン、サウジアラビアのアル-コバール、インドのチェンナイにある拠点をベースに2025年の稼働まで関連役務を担当する。
『ロイター通信』などによると、仏トタルはサウジアラムコとサウジアラビア国内でサービスステーション(SS)を共同で保有することを検討しているという。SS案件について、サウジアラムコはコメントを控えている。他方、両社は4月10日、サウジアラビアの製油所や石油化学コンプレックス(複合施設)の拡張計画に合意したことを発表済みだ。また、サイト『ガルフ・ビジネス』などは、アブダビ国営石油会社(ADNOC)ディストリビューションが、サウジアラビア国内で予定するSS事業が認可されたと報じた。
オマーンのドゥクム石油化学会社(DRPI)は4月26日、ドゥクム製油所の起工式を行った。当該製油所は、ドゥクム経済特区(SEZAD)に建設された。DRPIは、オマーン国営石油会社とクウェート国営石油会社(KPI)とのコンソーシアムである。
オマーン関連ではこのほか、同国政府が4月末、北バーティナ地方のソハールとイランを結ぶ海底天然ガスパイプライン建設役務の入札を2018年5月に予定すると、サイト『イラン・デイリー』などが報じた。パイプラインなどの設計業務はすでに終了しているという。