3月12日付のサイト『エドモントン・ジャーナル』によると、カナダのアルバータ州政府は、石油化学産業を支援する方針を明らかにしたという。具体的には、同州政府が融資保証や助成金などで15億ドルを拠出する。特に、天然ガス、天然ガス液(NGL)を原料とする石油化学プラントの整備に力点を置くとしている。

米シェブロンが、カナダのブリティッシュコロンビア(BC)州のキティマット液化天然ガス(LNG)プロジェクトの権益売却で、マレーシア国営のペトロナスと交渉しているほか、カナダ年金基金なども売却先の候補に挙がっていると報じられた。3月5日付の『ロイター通信』などによると、権益売却は決定事項でないとしている。キティマットLNGは、シェブロンと豪ウッドサイド・ペトロリアムの均等出資合弁(JV)である。

独シーメンスは3月15日、同社傘下のドレッサー・ランドが、カナダのBC州ドーソン・クリークに建設したアルタガスのマイクロLNGプラントの生産を開始したと発表した。プラントの液化能力は日量3万ガロンという。

このほか、カナダのオンタリオ州政府は2月22日、水素燃料電池(HFC)を電源に使用した架線の不要な鉄道システム「ハイドレール」の事業化調査(FS)結果を発表した。鉄道会社ゴー・トランジットとUPエクスプレスがハイドレールを導入した場合、かかるコストは、架線を利用する電車と同等の水準になるという。オンタリオ州は、水素燃料電池を備え付けた2階建て列車の概念設計で、アルストームとシーメンスの2社を起用する予定だ。

カナダのケベック州に本社を置くイーオーサイクルは3月6日、米ペンシルベニア州のヨークで、同社の風力発電機が採用されたと発表した。試験運転を経て、2月26日に(採用が)決まったという。太陽光発電など、これまで再生可能エネルギービジネスに注力してきた地元の会社経営者がイーオーに発注した。イーオーはこのほど、「経費削減につながるとともにクリーンなエネルギーを供給することになる」とコメントした。