ロシアのノバテクは2017年12月12日、2030年までに420億~470億ドルを液化天然ガス(LNG)プロジェクトに投資すると発表した。カムチャツカ半島でLNGターミナル(生産能力は年間2,000万トン)を建設する予定という。
ロシア国営のガスプロムは2017年12月12日、ロシアと欧州を結ぶ「ノルド・ストリーム2」天然ガス・パイプライン建設計画について、従来どおり、2019年末までに完工、稼働開始の予定であると発表した。パイプラインを建設する際に提出する報告書は、ドイツ、デンマーク、フィンランド、スウェーデン当局に届け出たという。ガスプロムは、調達・設備・役務支援などの契約を締結している。
ガスプロムはまた、イランのLNG輸出プロジェクト「イランLNG」に協力することで、オイル・インダストリー・ペンション・ファンド・インベストメントやペンション、セービング&ウェルフェア・ファンドと合意したと発表した。フェーズ1で、イランのトンバク港にLNGプラント(2系列、年間各525万トン)を建設するとしている。
ロシア国営のロスネフチでは、同社のセチン最高経営責任者(CEO)が2017年12月16日、ベネズエラのマドゥロ大統領と首都のカラカスで会談した。ベネズエラ沖合のカリブ海パタン・メヒヨネス鉱区の開発で合意したという。サイト『RT』などによると、ロスネフチは今後30年間、同鉱区での天然ガスの生産や販売権を保有するとという。パタン・メヒヨネス鉱区の天然ガス埋蔵量は1,800億立方メートル、生産量は最大で年間65億立方メートルと見積もられている。
他方、2017年12月17日付の『ロイター通信』は、ロスネフチのセチンCEOが12月16日、キューバのラウル・カストロ首相と首都のハバナで会談し、石油・天然ガス分野における協力関係について意見交換したと報じた。