今回は、エクソンモービルやシェブロンといった米石油大手以外のエネルギー企業動向について取り上げる。

米トランスモンターギュ・パートナーズは11月8日、プレーンズ・オール・アメリカン・パイプラインからマルチネス・リッチモンドターミナルを2億7,500万ドルで買収することに合意したと発表した。買収対象の案件は、石油製品関連の海上輸送施設2基、貯蔵能力が540万バレルの原油ターミナルなどという。トランスモンターギュは、買収したターミナルをサンフランシスコ湾岸にある製油所の輸送・貯蔵役務の戦略拠点にする予定だ。

米アラスカ州政府が管轄するアラスカ・ガスライン・ディベロップメント・コープ(AGDC)は11月12日、ベトナム国営ペトロベトナムの子会社であるペトロベトナム・ガス・コーポレーション(PVGAS)と、液化天然ガス(LNG)輸出を検討することに合意したと発表。PVGASは現在、ベトナム国内でティバイLNG、ソンミLNG輸入基地の建設を進めている。LNGは、国内における天然ガス発電プラント向けに供給されるという。

他方、米デボン・エナジーは11月14日、米オクラホマ州で展開するSTACKプロジェクトにおける原油生産量を2017年の末までに日量ベースで12万バレル分を増やす計画であると発表した。

ダウデュポン・マテリアルズ・サイエンスは、米ルイジアナ州の石油化学事業の拡大に20億ドルの投資を決定した。具体的には、アイバービルや西バトンルージュにポリオレフィンプラントの建設を予定するほか、セントチャールズ・パリッシュのポリエチレンプラントの拡張工事を計画しているという。

このほか、米エンデバー(旧テソロ)の子会社であるエンデバー・ロジスティックスが10月末、ウエスタン・リファイニング・ロジスティックスの買収手続きが完了したと発表済みだ。