9月13日付のサイト『タシケント・タイムズ』によると、中央アジアのウズベキスタンは、同国の古都サマルカンドの北東部に位置するジザフに製油所を建設する計画という。工事にかかわる主体はロシアのエンター・エンジニアリングで、英エンジニアリング大手のエイメック・フォスター・ウィーラー、韓国の現代エンジニアリングと建設するという。新設する製油所の精製能力は日量10万バレル。製油所はジザフ石油JVが運営するという。

カザフスタンでは9月末、同国とインドとの政府間協議が開催された。インド側は同国企業によるカザフスタンの石油・天然ガス探査や石油化学プロジェクトに関心を寄せたという。カザフスタンからインドに天然ガスをパイプラインで輸送するプロジェクトの可能性についても話し合われたという。

他方、アゼルバイジャン国営のソカールは9月末、トルコのスター製油所に48億ドルを投資し、総投資コストが74億ドルに達するとの見通しを示した。建設の進捗率は90%超という。スター製油所の精製能力は日量20万バレルで、石油化学プラント向けのナフサや超低硫黄ディーゼル、ジェット燃料、石油コークスなどを製造するという。サイト『AZERNEWS』(9月23日付)などが報じた。

スター製油所についてはその後、ソカールが収益予想を発表している。それによると、稼働後5年間に年間8億5,000万ドルの収入を見込んでいることが分かった。10年間では、年間6億1,000万ドル程度を予想する。トルコ西部のアリアガ半島で建設作業が進められるスター製油所は、2018年下半期に完工する見通しだ。

このほか、ソカールは9月半ば、アゼルバイジャンのバクー製油所で、冷却水クーリング設備が完成したと発表した。この装置の完成によって、これまで3段階で行ってきた排水設備に送る水量の大幅な削減につながるほか、工業用水の浄化が進むとしている。

(注)画像はアゼルバイジャンの国旗