米エネルギー情報局(EIA)は9月5日、オマーンにおける2016年の石油類の生産量が日量100万バレルを超えたと発表した。2000年、オマーンの石油類の生産量は同97万2,000バレルだったが、2007年には同71万5,000バレルまで減少した。その後、原油増進回収(EOR)の採用で増産に転じるようになったという。(国旗はオマーン)
一方、オマーンのドゥクム経済特区(SEZ)の運営会社が今夏、ボスカリス・ウエストミンスター(オマーン)に液体ばら積みバースの建設工事を発注した。ボスカリスは、設計、建設、浚渫・埋め立て役務を請け負う。工期は契約締結後から32カ月間としている。サイト『トレード・アラビア』などが報じた。
また、サウジアラビアのサダラ・ケミカルが、同国東部のジュバイル工業都市Ⅱに建設した世界最大規模の石油化学プラントが9月末に商業運転に入った。サダラは、サウジアラビア国営サウジラムコと米ダウ・ケミカルの合弁会社で、出資比率はサウジアラムコが65%、ダウ・ケミカルが35%。9月18日付のサイト『ザウヤ』などが報じた。
ところで、クウェートのパラキシレン製造会社であるクウェート・パラキシレン・プロダクション(KPPC)は、シュアイバの石油化学コンプレックス(複合施設)にあるCCRプラットフォーミングとアロマコンプレックスにハネウェル社が開発したプラント技術を採用する。ハネウェルが今夏、ニュースリリースで発表した。ハネウェルは、技術の信頼性を向上させ、プラントの最適な運転を目指すとしている。
このほか、クウェート国営の海外石油開発会社(KUFPEC)は今夏、ノルウェー領北海のジナ・クロッグ油田の権益15%を、仏トタルから3億1,700万ドルで取得することに合意したと発表。今回の買収によって、KUFPECの保有権益は計30%となる。当該油田のオペレーターは、ノルウェーのスタットオイルで、同社は今年6月に原油生産を開始している。KUFPECがノルウェーにおける生産量は、ジナ・クロッグ油田分を含め、日量約2万5,000バレル(原油換算)になるという。